県庁でアルバイトをした経験
もう十年近く前になりますが、県庁の臨時職員として働いていた経験があります。働いた経験がある方は知っていると思いますが、庁内で働く人の半分は臨時職員やアルバイトです。しかも、年齢層が若いのが特徴です。毎年一月に試験が行われるのですが、臨時とは言うもののかなりの倍率になります。理由は単純に仕事が楽だからです。もちろん翌年の正規採用を目指す若者もいますが、仕事の楽さで志望する若者が多いのです。女性の場合は、婚活として勤務する人もいると聞きます。公務員に嫁げば一生安泰ですから、希望する女性が多いのも頷けます。
更に人気の要因が、福利厚生の充実にあります。入庁してすぐに有給休暇が与えられますし、交通費も満額もらえます。しかも冬にはボーナスが出ますし、夏期休暇も三日間あります。他でアルバイトをするよりも、かなり楽で恵まれているのです。実際の仕事内容はと言うと、お茶汲みや新聞のコピー、書類を封筒に入れるなどの雑務だけです。医療政策を担当する課にいたのですが、上司から言われた言葉が印象に残っています。それは「若い頃から楽をしては駄目だ!早くちゃんと働きなさい」というものです。今となっては、その言葉の意味が心底分かります。